逆光はすごいんです。まだオススメし足りません。
光源の方向には他にもあります。
(SONY公式サイト:光のあたり方と効果 http://urx.nu/c39c)
が、この投稿では、あと1000文字くらいかけて、
逆光でおこる4つの綺麗な現象をご紹介します。
輪郭が光る
逆光で撮ると、後光がさしたように被写体の輪郭が光ることがあります。セーターの起毛や髪の毛など、細いものが輪郭から飛び出していると、とくに強く出ます。これを「エッジライト」と呼ぶ人もいます。
反射光が強く届く
逆光では、鏡、金属、水面などの強い反射がカメラに入りやすくなります。水面とかビルのガラスでよく見ます。
下は川内倫子「Illuminance」の表紙になっている1枚です。階段の角についた金属に日光が反射して、強く光っています。
透過光が届く
逆光は、薄いものや透明なものを透過してカメラに届きます。被写体には透明感が出て、より色鮮やかに光ります。主に葉っぱやガラス、飲み物に使えます。
例えば、木の葉は頭上にあるので、多くの時間帯で自然と透過光が撮れます。
透過光はそれほど光が強くなくとも写ります。つまり、夜の街明かりや室内照明でも写りますし、良い光源がなければ自分で照らせば良いです。下は、カラフルなゼリーが入ったグラスを、下から携帯のライトで照らした写真です。
細かい粒子が光る
細かい粒子は光を浴びると光ります。それも逆光の時により強く輝くことが多いです。手に取れる範囲では、水しぶきや砂ぼこりに使えます。
しかし、この効果がなにより生きるのは、空気中の微細なチリが光る時です。
木々の間や建物の窓から日光が差し込んだとき、空中に光の帯が現れますよね。それです。チリの量の関係で、埃っぽい部屋、朝の森、空気が汚い都会の夕暮れなどでよく使えます。
この光の帯が雲の隙間から降りている時、それを「天使の梯子」と言う人もいます。
まとめ
逆光では
・光が目立ち
・被写体と背景のどちらかはハッキリ映らず、それが想像の余地になり
・光の綺麗な効果(輪郭が光る・反射光が強く届く・透過光が届く・粒子が光る)がアクセサリーになります。
補足 カメラの設定
少し良いカメラには色々な機能がついていますが、このブログで紹介する撮り方において、細かい設定は基本的に不要です。
P プログラムオート
で
EV 露出
を調整できれば事足ります。